設立時メンバーが未だに残っているに も関わらず、設立時期がすでに特定できない。もう忘れた。現存する最古の啓蒙書の発刊日から推定するに、1993年 10月または11月のようだ。日本語の名「庵出版」はどういう訳かすぐに決まっ たが、英名決定に難航。「出版」の意味にPublishでなくIssuanceを使ったの は、固有名部分がAnだったからという。今思えば、この時点でExpressなんて いう言い方を知ってれば、紛らわしい社名にならなかったのに。
1994年2月初め、東京大学地球惑星物理学 科学部生用端末室内に、(仮想)社屋完成。まだWebなんていう方法は世間で一 般的でなかっただけでなく、あまりに大量のデータが動くために敵視さえされ、 "Network Killer" の異名をとっていたような時代だったし、anonymous ftpサー バを運用できるほどのスキルも社員になかったので、一般向け公開というわけ にはいかなかった。すでに5冊くらい発刊されていた啓蒙書を端末の利用者向 けに電子的に公開したのみ。いうまでもなく紙の書物はそこそこの部数をばら まいていた。
1994年5月、地球惑星物理学科の学生の間でWebページを作ることがブームに。 ブームにのってWebページを作成。ただし、活動内容の紹介のみで、啓蒙書等 の公開はしていなかった。しかも、この時作 られたものがこのあと4年間そのまま公開されていた。いやいや恥ずかし い限り。
1994年秋、庵出版のメンバー以外も参加する「東京大学理学部地球惑星物理学科地球物理辞書編纂委員会」の手により地球物理辞書を作成。東京大学理学系研究 科地球惑星物理学専攻のNetNews上で公開。この時点では庵出版の業務として は認知されていなかった。東京大学地震研究所の纐纈先生の協力で地震研究所 のanonymous ftp上に公開される。収録語数は現在の10分の1くらい、Wnn4のみ の対応だった。
1995年4月、直前まで標準環境担当管理人だっ た杉浦伊織が卒業する際に庵出版の(仮想)社屋内に残していった標準環境構築 セットが学部3年生向けの講義中で紹介され、結果的に庵出版の著作物と見な されることになる。なお、標準環境構築セットは1999年4月最後のバージョン アップを行なった。今年中に端末室の中味が一新するらしいので、この環境が 使われるのは1999年の3年生が最後になる見込み。新しい標準環境構築に参加 するかどうかは未定。
庵出版メンバーの手により大幅に増強された地球物理辞書を1997年7月、 fj.sourcesにて公開。さらにバージョンアップした1998年8月バージョンとい うものもあるがこれはβ版扱いで、広報していない。
1999年4月、日本地物倶楽部が設立される。この際に社をあげて協力。また、 Webページを一新。若者獲得作戦に乗り出すが結果や如何に。