配布用のchibutsu-ime.lzhはLHAを使って圧縮してありますので、適当な方法 で適当な場所に展開してください。展開すると、次の2つのファイルが生成さ れます。
MS-IMEの辞書として使うためには、テキスト形式の辞書を専用形式の辞書に変 換し、かな漢字変換に使う辞書として登録する必要があります。ここでは、少 し手順を省略して、すでに存在するユーザー登録用辞書に登録する形でインス トールすることにします。
以下、使っているMS-IMEのバージョンMS-IME97、 MS-IME95に対応した解説を参照してください。
なお、MS-IME95 では、MS-IME97 以降のバージョンと用言の取り扱いが異なっ ているため、エラーが発生します。詳しくは MS-IME95で発生する不具合のところで述べます。
2つほどやり方があります。
ここまでの操作の結果、次のようなMS-IME97のプロパティが開きます。
MS-IME97のプロパティ画面が画面のものと違う場合は、「辞書/学習」タブを クリックしてください。よく似た画面が表示されるようになるはずです。
ここから「辞書ツール」をクリックすると下の絵のような画面が起動します。
辞書ツールの「ツール」メニューから「テキストファイルからの登録」を選び ます。あとは、先に展開しておいたCHIBUTSU.TXTを指定して「開く」ボタンを 押せばユーザ辞書に登録されます。
もしかすると、いくつかのエラーが出力されるかも知れませんが、大きな問題 はありませんので無視してください。
最後に、ここまでで開いたウィンドウを順次閉じて作業終了です。
MS-IME95のプロパティを開くところまでは、「MS-IME97」の場合とほぼ同じで す。違いと言えば、「MS-IME97 日本語入力システム」ではなく「MS-IME95」 を選択するということくらいです。
MS-IME95のプロパティで「辞書」タブをクリックします。
「辞書の一括登録と削除」ボタンをクリックします。
「更新テキスト」のところに展開したCHIBUTSU.TXTへのパスを直接入力するか、 該当する「変更」ボタンをクリックしてCHIBUTSU.TXTを選択します。「処理」 の部分が一括登録となっていることを確認して「開始」ボ タンを押します。
もし、エラーがあれば「ログ出力先」で指定したファイルに出力されますが、 致命的なエラーが発生することはまずありませんから、特段確認する必要はな いでしょう。
最後に、ここまでで開いたウィンドウを順次閉じて作業終了です。
MS-IME95 では、MS-IME97 以降のバージョンや他のかな漢字変換システムと、 用言の取り扱いが異なるため、「する」を伴ってさ行変格活用の動詞となる名 詞(登録品詞名:さ変名詞)や「だ」を伴って形容動詞となる名詞(登録品詞名: 形容動詞)を登録することができないという内容のエラーが発生します。
このエラーが発生しても、その語が登録できないということ以外、問題は ありません。ちなみに、これに該当するのは「橋の日バージョン」の品 質管理済版で83語です。
このエラーを回避する方法は2通りありますが、手間がかかります。1つは登録 品詞名を「名詞」に変更する方法です。名詞のうち、動詞的にあるいは形容動 詞的に使うこともできると考えたものに対してこの品詞を指定してあるので、 名詞として登録すれば、とりあえず問題ありません。もう1つは、MS-IME95 の 登録の形式に合わせる方法です。「さ変名詞」として登録する語には「する」 を、「形容動詞」として登録する語には「だ」を読み、漢字の両方に補って登 録します。この作業で、その品詞として扱うのは不自然と思うものは「名詞」 に品詞を変更するのも手でしょう。
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