maggieのはなし

このマシンで一番重要なことは安物だということ。格安とか大安売りとかそう いうのでなく、安物。本来、そこそこの値段のものを安く買うのではなく、そ もそも安いものをそのままの値段で(場合によってはちょっと高い値段で)集め る。

種々の理由でメインマシン(例えばyumemi)にインストールしたくないようなソ フトなどをインストールしていじってみるための機械なんだから、あんまりちゃ んとしたマシンである必要はない。とりあえず、ここ数年で、いかにパソコン が安くなったかを実感するためのものと言ってもよい。ちなみに、yumemiが ibukiの1/3の値段で、maggieはそのさらに1/3の値段で買えてしまっている。

こういうどうなってもいいマシンがあると、インストールしたくないという理 由で買わなかったソフトも買えるようになる。これで日本も景気回復?

そんなわけで、このマシンはいつでもスクラップアンドビルドできるように大 事なものはいれないようにしておく必要がある。とはいえ、yumemiとの間で適 宜相互バックアップしておくと割かし幸せかもしれない。

安いといえば、ネットワーク機器がすっかり安くなっていて驚いた。10/100の NICが2000円で買えるとか、7000円でSwitching HUBが買えるとか。こんな値段 なら性能が出なくたってあきらめがつくってもの。限りなく衝動買いで買って しまった。こんな値段だと、TP線の方が高くつくんじゃないだろうかというく らい。実際問題、VGAケーブルの方がNICより高い。

maggieを導入するに当たって、きわめて大きな問題があった。そう、置場所で ある。日本国の貧弱な住環境を引き合いに出すまでもなく、パソコンのたぐい は、置場所に割りと制約が多い。電源がいる。ディスプレイがある。いかに場 所が余っているからといって、部屋の真ん中には置けない。どうしても壁際に 置くわけだけど、壁の長さというのは限られている。

ま、いじる時間があるかどうかというのも重大な問題の一つではあるが、ま、 この際ここでは議論しない。

散々悩んだ末、行き着いたのはVGA分配器を使うという方法だった。

愛機その1(ibuki)はデスクトップタイプのPC98で、割りとがっしりしたパソコ ンデスクの中に納められている。最近の安物パソコンはミニタワータイプが主 流。パソコンデスクのわきに置いても、さほど邪魔にならない。VGA分配器も パソコンデスクの天板に固定できたりなんかしてなかなか秀逸。というわけで、 この方法を採用することにして、安物パソコンの物色を始めた。

安物パソコンの条件。安物という以上、10万円を超してはいけない。このくら いの値段だと、自作したところで大した差が出ない。というより、自作すると 変なこだわりのせいで逆に高くつく可能性が高い。それに、うっかり自作なんか した日には愛着を感じてもともとのコンセプトに反した使い方をしかねない。 というわけで、いくつかのメーカー製のパソコンを比較することになる。

いまどき、同じくらいの値段のパソコン同士なら大した違いはない。結局着目 したのは、HDDの容量と、グラフィックボードだった。いまどき、4.3GB HDDな んてどこから持ってきたんだろうとか思ってしまうような機械も売ってたりし たし。遠からず2万円くらい出してHDDを買い足すような気はするんだけどね。

安物パソコンでは、ほとんどのものがマザーボードにくっついている。音源ボー ドとグラフィックボードがオンボードでないものは見当たらなかった。別にそ の辺を付け変えて使い続けようなんて考えはどこにもないので、オンボードで も何でも安ければ結構。さらに比較すると、Intel810というチップセットで、 チップセット内蔵のグラフィック機能を使うもの、SiS530というチップを使う ものの2種類が主流であった。これらは、VRAMとメインメモリを共有して使う という共通点がある。何かのジャンパかソフトウェア設定かでVRAMの大きさを 2通り程度変更できるというのが普通だ。

このようなものが多い中、maggieとして選んだSOTEC M250Vだけが、ATI Rage 128VRというグラフィックボード自身でVRAMを持っているものを使っていた。 メインメモリが64MBとやや貧弱であることを考えれば、同じ値段ならちょっと お得なような気がするんだけど・・・という理由で、この機種を選んだ。

さらにDVD-ROMもついているし、宗教上の理由でメインマシンには入れたくな かったけど、使ってみたい気もしていたATOKもついているということで、お得 さ倍増。という事情もあったりして。

本当は、通信関係のボードとしてモデムではなく、NICが入っているものが欲 しかったのだけど、それに該当するM240Lとかいう奴は、HDDが異様に小さいと か、CD-ROMしかついてないとかで、M250Vに比べて大幅に見劣りしたので、不 採用。さらに、SOTECの通販でNICをつけてねとかお願いした日には3Comの超高 級NICをつけられてしまうので、おとなしく、素のM250Vを買って、NICは自分 で調達した。所詮Win98で使うのだから、動作しないものの方が少ないだろう。 というわけで、2000円の安物10/100NICを別途購入。モデムはどうせ使わない ので、モデムは外して、NICを差した。IRQが足らなくなるとかいう心配はない けれども、要らない部品を無理に差しておく必要もない。

今回の目玉は、安物Switching Hubではないかと思っている。5ポートとはいえ、 どうして10/100自動認識のSwitching Hubが7000円で買えるんだろう。前に "1"とつけ忘れたんじゃないかと思ったくらい。coregaさんとメル コさん、なぜそんなまねができるのか説明して欲しいものだ。

というわけで、Switching Hubを導入して、一見高級そうな家庭内LANまで構築 できてしまった。これで、愛機その2(yumemi)との通信もバッチリだし、お友 だちとのデータ交換もラックラク。

安物ばかりで構築するつもりだったのだけど、唯一、やけにお金がかかったの が、VGA分配器回り。分配器自身もそう安くなかったのだけど、高くついたの がVGAケーブル。1本2000円以上したりする。しかも、ソケット(って言えばい いのかな?)の形状が合わなくて1本買い直したので、余計に高くついた。せっ かく変換プラグがあったのに、それを使わないで済む状態になってしまったの がちょっとくやしい。


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最終更新: Mon Feb 28 23:42:59 2000