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LaTeXとProsperを使ったプレゼンテーションの作成
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Unixシステムのための数々のプレゼンテーション専用プログラムが存在す るが, 特殊な要望があるとき, 特に数式の表示をしたいときには要望を満たす ことができない. ProsperパッケージはLaTeXのもつパワーを生かして魅力的な プレゼンテーションを作る手助けとなる. 著作権に関する注意: freshmeat.netにある読者投稿記事の著 作権および責任はすべてその著者に帰属するものとする; 再掲載については著 者に直接連絡をとってください. あなたが技術文書, とりわけ数式を含むものを数多く書く場合, おそらく LaTeXを使っているで しょう. LaTeXは基本的に TeXのマクロ群です. 一方, TeXはDonald Knuthにより開発された強力な組 版システムです. TeX/LaTeXは, 文書を一連の論理ユニットとして捉えて, じっ さいのプレゼンテーションやレイアウトをソフトウェアに任せたい人達には重 要なツールです. LaTeXはLeslit Lamportにより開発された, 雑誌記事や書籍 の章, または手紙などの文書を書く助けとなるツールです. LaTeXはマージン 幅, 行のオフセットのようなTeXの詳細な設定を簡略化し, ユーザが文書の構 造に集中して, スタイルやフォーマットをマクロに任せられるようにします. 多くの人達がLaTeXで使うことのできるマクロパッケージを作っています. こ れらのパッケージは引用の整形からFeynmanダイアグラム の描画に至るまで, 様々な機能を提供しています. 索引の自動生成や (BibTeX を用いた)参考文献リストの生成といった機能とともに, これらのパッケージ は技術文書を書く人達がフォーマットやレイアウトを気にすることなく論理の 流れに集中し, すばらしいドキュメントを作るためのとても強力なツールとなっ ています. しかし, 文書は書かれるだけのものではありません; 多くの場合, 発表が伴い ます. Linuxには KPresentや MagicPoint のようなツールが存在し, もちろんWindowsユーザにも MS PowerPointのようなツールが存在します. これらは伝統的なGUIツールで す. しかし数式を含むプレゼンテーションをするときは, これらは満足のいく ものではなく, 提供されるパッケージで我慢するしかありません. さらに, あ なたの文書がLaTeXで書かれているのであれば, その原稿からプレゼンテーショ ンのスライドができれば素晴らしいことでしょう. TeX/LaTeXはとても強力なソフトウェアですから, プレゼンテーションを作る ことができます. しかし, LaTeXでプレゼンテーションを作るうえでの問題は どのパッケージを使うかにあります. 以下にそのようなパッケージのいくつか を列挙しますが, この他にもあるでしょう.
この記事では, Prosperパッケージの詳細について解説する. PDFおよびHTML形 式で書かれたプレゼンテーションツールに関するよいレビューは ここ にある. ProsperLaTeX文書はすべて共通の基本構造をもっています. 最初の行には常に文書タ イプ--記事, 手紙, 章, そして今回の場合はスライド--が定義されています. その後にプリアンブルがあります. Prosperの場合, ここにタイトルスライド が置かれます. 次に文書本体を書きます. Prosperでは, ここに以下のスライ ドの目次が置かれます. これからProsperを使う際の文書の書き方について, 順を追って説明しますが, まずはProsperのインストールからはじめましょう. インストール:さきに述べたように, Prosperパッケージはプレゼンテーションの基本要素 --スライド, スライドをどうトランジットさせるかなど--を定義するマクロ群 です. パッケージを使うには, seminar, pstricks, hyperrefパッケージが必要です(Red Hatの標準TeXディストリビューショ ンに同梱されています). 最終的な出力を作るためにはdvips, GhostScript, ps2pdfが必要です. tarballをダウンロードした 後, 展開します. パッケージおよび同梱のスタイルファイルが使えるようにす るために, 必要なファイル(prosper.cls, あなたの使うスタイルファイルや画 像など)をLaTeX文書のあるディレクトリに置きます. また, 適性な方法は Prosperディレクトリを環境変数TEXINPUTに含めます.
~: export TEXINPUTS=~/src/tex/Prosper:$TEXINPUTS (この例では ~/src/tex/Prosper にProsperファイルが展開されているとして います.) これでインストールは完了です. prosperドキュメントクラスProsperパッケージを使ってプレゼンテーションするには, \documentclass で 指定する必要があります(\usepackage でプリアンブルに記述してもよいでしょ う). よって, LaTeXファイルの最初の行は次のようになります:
\documentclass[ OPTIONS ]{prosper} パッケージで指定するオプションがいくつかあります. オプションの詳細は Prosperのドキュメントを参照してください. ここではよくつかわれるいくつ かのオプションを紹介します:
その他, どのプレゼンテーションスタイルを使うかを指定する必要があります. Prosperにはいくつかのスタイルが同梱されており, またpstrickパッ ケージを多少知っていれば新しいスタイルを作ることもできます. またスライドの背景色, スライド数などを指定するオプションもあります. 一 般に, (たとえば印刷のために)白黒のスライドにしたい場合を除き, \documentclass で色指定をする必要はありません. スタイルファイルにより 適切に処理されます. プリアンブル次はプリアンブルです. プリアンブルとは \documentclass と \begin{document}に挟まれた部分のことです. この章では, スライド全体に適 用されるタイトルページの目次といくつかのオプション(ロゴやスライドキャ プションなど)を指定します. 通常のLaTeXマクロは適切な大きさのフォントで タイトルやテキストが生成されるように再定義されます. タイトルスライドを 作るときに利用可能なマクロの一部を列挙します:
hyperrefパッケージがProsperに含まれているので, これらのコマンド の中(および文書に好きな位置)でmailto:リンクやWebページへのハイパーリン クを\hrefコマンドを使って書くことができます. 標準的なLaTeXと同様, 文書 本体で\maketitleコマンドによりタイトルスライドが生成されます. slide環境Prosperパッケージはslide環境を定義しています. この環境はプレゼ ンテーション(単一のスライド)の基本ユニットを表現し, ドキュメント本体 (つまり\begin{document}コマンドの後)に置かれます. スライド環境の中では, 通常のLaTeXコマンドがすべて使えます. 画像, 数式, 表, 脚注, ページ構造 コマンドなどはすべて使えます. Prosperパッケージはitemize環境は, 行末揃えをしないように再定義されます. また箇条書きのための画像も提供さ れます. よって, 箇条書きを含むスライドには以下のようなLaTeXソースとな ります(このスライドをPDFにしたものの画像を隣りに載せてあります).
slide環境ではスライド領域を縦や横に分割するための手段は提供され ていません. この環境は単一の長方形の表示領域(大きさはスタイルにより変 化します)を提供するだけです. しかし, minipage環境を用いれば2分 割されたスライドを簡単に作成できます. 例えば, 次のようにすれば図と箇条 書きを別々のカラムに入れたスライドを作成できます:
Prosperはslide環境で使うことのできる以下のようなコマンドを提供 しています:
一般に, 以上に挙げたマクロはプレゼンテーションを書くときには使われませ ん. これらは自分自身のスライドスタイルを作るときに使われます. ページトランジッション(移動)重要なコマンドは\PDFtransitionです. これは現在のスライドがどのように現 れるかを定義します. しかし, 特定のスライドをどのようにトランジットする かを指定する通常の方法は\begin{slide}コマンドにトランジッションモード を置くことです:
\begin{slide}[Glitter]{Slide Title} Prosperパッケージにはいくつかのトランジッションタイプがあります:
上のトランジッションモードで(お望みなら)一瞬だけ見えるスライドを作るこ ともできます. それぞれのトランジッションモードがどのように見えるかを これで確かめることができます. オーバレイコンピュータによるプレゼンテーションの利点は1枚のスライドの各部分をオー バレイにより別々に表示できることです. Prosperはこれを非常に簡単に実現 できます. \overayコマンドである\slide環境が一連のオーバレイにより構成 される方法を指定します. スライドを構成するオーバレイの枚数を指定する必 要があります. どのマテリアルがオーバレイで現れるかを指定するためのコマ ンドは以下の通りです:
上述の3つのマクロと同様のマクロ(始めの文字を大文字にしたもの)が存在し ます. これらはマクロ以降にインクルードされるマテリアルの現れ方 を指定するものです(特別にマテリアル指定をしない限りにおいて). 上のリストにあるマクロは星付き(例えば\fromSlide*など)も容易されていま す. これらは前のオーバレイが続くオーバレイに置きかえられる場合に用いら れます. 以下に何枚かのオーバレイを含むitemstep環境の例をあげま す. 隣りにPDFバージョンがどのように見えるかを載せておきます:
上のオーバレイコマンドで注意すべき重要な点は, Prosperパッケージが pdfオプションで使われた時だけ動作するということです. しかし, こ のパッケージは一連のマクロを提供します:
\overlays{3}{ \begin{slide}{An Example Slide} \onlySlide*{1}{\epsfig=./pic1.eps} \onlySlide*{2}{\epsfig=./pic2.eps} \onlySlide*{3}{\epsfig=./pic3.eps} \onlyInPS{\epsfig=./epspic.eps} \end{slide}} これをPDFに変換すると, pic1.eps, pic2.eps, pic3.epsが順次表示されるス ライドが出力されます. PSに変換すると, epspic.epsのみを含むことになりま す. プレゼンテーションスタイルProsperパッケージにはいくつかのスタイルファイルが添付されています. 基 本的に, これらには背景色とパターン, タイトルフォント, 箇条書きスタイル などが定義されています. インクルードするスタイルファイルを替えるとプレ ゼンテーションの見た目を簡単に変えることができます. どのスタイルを使う かは\documentclassで指定します. 以下にスライドスタイルの例を挙げます:
使うスタイルにより実際のマテリアルの表示のされ方に差異があります. 上の サンプルでそのことが確認できるでしょう. プレゼンテーションのスタイルを 変えた場合, スペーシング(\hspace, \vspace等)や線の長さなどを修正する必 要があるでしょう. さらに, あるスタイルが気に入らなければ, フォントタイ プや色などをProsperマクロを使って修正することができます. スタイルのソー スを直接修正するには及びません. pstrickパッケージに慣れていれば, Prosperで定義されている一連の マクロで新しいスライドを簡単にデザインできます. 現在の環境(PDFかPSか, カラーか白黒か, など)に応じて必要なマクロがインクルードできるよう一連 のブーリアンマクロが用意されています. 新しいスタイルをデザインするため にProsperが用意しているメインのマクロは\NewSlideStyleコマンドです. ス タイルをデザインした後, Prosperに表示領域の大きさやマテリアルの置き方 といった詳細を設定する必要があります. LaTeXファイルの処理ここまででプレゼンテーションの書き方は分かったことと思います. 最後のス テップはLaTeXソースからPDFファイルの変換法です. このステップは極めてシ ンプルです:
注意点が2つあります:
その他の特徴
結論Prosperパッケージの特徴と利点のいくばくかが伝えられたことと思います. LaTeXを使ったことのない人にはGUIプログラムの方がよいでしょう. しかし TeXニシャンであれば, Prosperパッケージで見栄えがよくスタイリッシュなス ライドを効率よく作ることができます. また, 知識のあるユーザーであればマ クロとTeXを用いてパッケージを拡張することができます. ProsperのWebサイト に, とても有用なProsperのメーリングリストの紹介があります. Prosper のtarボールにはパッケージに含まれるコマンドとマクロの総合的な説明文書 があります. パッケージの能力を説明する文書も同梱されています. この LaTeXソースはProsperの種々の特徴を学ぶ好材料です. これにより, 私はMS PowerPointを使わずProsperですべてのプレゼンテーショ ンを作ることができるようになりました. 非常に一般的なAcrobat Readerで見 ることのできる(またはきれいなHTMLに変換した)プレゼンテーション を作成できます. Prosperで作ったプレゼンテーションを私のWebサイトに 載せておきます. すべてのLaTeXユーザーに, Prosperを強くお勧めします. Author's bio: Rajarshi Guha is a grad student working on computer-aided chemistry. When not studying and porting ancient (and twisted) F77 code, he fiddles around with Python programming and the Beowulf in his lab, and daydreams about marrying his fiancee. T-Shirts and Fame! We're eager to find people interested in writing articles on software-related topics. We're flexible on length, style, and topic, so long as you know what you're talking about and back up your opinions with facts. Anyone who writes an article gets a t-shirt from ThinkGeek in addition to 15 minutes of fame. If you think you'd like to try your hand at it, let jeff.covey@freshmeat.net know what you'd like to write about.
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making bitmap graphics in PDF look good When converting the .ps output of dvips into .pdf using ps2pdf (thus
ghostscript), all included bitmap graphics looked ugly, full of
artefacts. --
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no font resize anymore I use a self-hacked version of pdfscreen.sty with pdfLaTeX. It works great
for me. Stability, consistent font sizes and colors, math formulas,
scalable slides, portable PDF output. That's what I need and what I get. I
know that its capability is limited when dealing with interactivity and
animating slides, but for my presentations I don't need such features.
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pdfscreen.sty does it as well Hi!
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Install for Debian users
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other LaTeX slide tool: advi There is also another interesting LaTeX tool: advi (or Active-DVI). See here for details. Of course, advi is open-source, and it is written in Ocaml, a very good functional programming language (with some object orientations abilities). The interesting features of advi are animations, colors, external fancy programs (your slide could include an xterm!). etc... As its name suggest, advi is an extension of dvi, with interesting LaTeX styles. (Advi requires LaTeX). Another tool to make slides is the Lout formatter. See here for details. Lout is a simple text formatter (much smaller than LaTeX) and offer some slides style. But the result is just a printable PostScript file, without any interactivity. --
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Thanks My PHd supervisor showed me this the other day when I mentioned I was
giving a presentation on my work to the other research students. This
isn't a big thing but I needed a means of displaying slides, I was going
to write my own system - I am not a great fan of existing packages, I dont
have the funds to get OfficeX and it seemed the easiest solution. --
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yeeh.. good work!! Iam using LaTeX for one year now and its really amazing. I used the OpenOffice Powerpoint for presentations and LaTeX for my text documents. I never recognize, that slide handling is so easy with LaTeX. Allright, for now Powerpoint is the past ;)
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