WhizzyTeXとは, LaTeXドキュメントのインクリメンタルビュー(要するに 入力する片端から視覚化されるわけです)のためのEmacsマイナーモードです. tarballにはEmacs/XEmacsのマイナーモード, (bash)シェルスクリプトデーモ ン, そしてLaTeXマクロが同梱されています. 当初はUnix用に開発されており, gvやxdviとともに使うこともできますが, 一番良いのはActive-DVIとともに使 うこと, だそうです.
で. ここにCygwin下で使う方法が載っていたので, 設定してみようかとも思い ます. このページではcoLinuxおよびCygwinでのWhizzyTeXの利用を紹介しよう と思います.
apt-getするだけでOK1.
apt-get install whizzytex advi ttf-kochi-gothic ttf-kochi-mincho.emacsに
(setq whizzy-load-factor 0.1)を追加した上で, 編集するLaTeX文書の末尾に
%; whizzy chapter -initex iniptex -latex platex -fmt platexを書いておきます. あとはM-x whizzytex-modeでadviが起動してインクリメン タルビューが機能します.
ちなみに/etc/advi/jpfonts.confを
min Mincho /usr/share/fonts/truetype/kochi/kochi-mincho.ttf goth Gothic /usr/share/fonts/truetype/kochi/kochi-gothic.ttfに修正しておかないと日本語が表示されずに哀しくなります.
5.
WindowsでWhizzyTeXを使う
WhizzyTeXはUnixプラットホーム用に設計されています. しかし, Marciano SiniscalchiからCygwin(1.5.5-1)を使ってWindows環境で動作するという報告 がありました. Cygwin/Xfree 4.3およびxdvi, そしてtetex 2.0.2-13を利用し たそうです.
WhizzyTeXに以下のような修正が必要です:
preview() {mv $WHIZZY.dvi $WHIZZY.$VIEW; }を
preview() {cp $WHIZZY.dvi $WHIZZY.$VIEW; rm $WHIZZY.dvi}に修正. これはxdviのプレビュー中に.wdviをリネームすると操作が拒否され ることに対応したものです.
Cygwin/XFree86はLinux/XFree86などに比べて遅いので, 商用Xサーバを使うこ とも考えてもよいでしょう.